酵素風呂の経営はいいこともありますが、どんな仕事もそうですが、大変なことももちろんあります。
大きく3つあるかなと感じています。
・手入れが大変
・掃除が大変
・たまに変わったお客さんが来られる
それぞれ見ていきます。
手入れに関しては、自動的な機械でやれれば問題ないのですが、人間がやると大変です。
まず、毎日やらないといけないという意味で大変です。長期間の旅行に行こうと思ったら、他の人に頼んでおかないといけないことです。
元糠が搬入されたその日から毎日毎日浴槽の分だけ、桶の底からスコップで掘り返す手入れが始まります。
【手入れの一連の流れ】
天地返し…営業して1日経つと、桶の側面と底面に、炊飯器のおこげみたいな形で黒い糠が発生します。それをスコップで綺麗に掘り起こして取り除いていく作業があります。取り除いた糠は乾燥させたら畑の肥料になります。
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平らにする…表面を平らにスコップで整えます
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脱脂糠を撒く…お客さんが入られる度に糠が減るので、微生物のえさにもなる脱脂糠を撒きます。
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酵素液を撒く…当店では安定して糠が発酵するように、酵素液を撒いています。酵素液をきちんと使用することで、安定して糠が発酵し、多くのお客様を入れることが可能となります。
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撹拌機で攪拌する…撹拌機で攪拌します。ゆっくり攪拌することでダマが出来にくく、サラサラになります。
という過程は、早くて1桶30分くらいで終了しますが、最初慣れない頃は1桶1時間はかかると思います。
やりだしたら分かりますが、酵素風呂の仕事の半分は掃除です。
とにかく米ぬかが桶の部屋だけでなく、お客さんが休む部屋、トイレに至るまであちこちに散らばるので、しっかり毎日こまめに掃除することが長い目で見て本当に大切です。
どのお店にも言えることですが、綺麗なお店作りをしていきましょう。
どこの地域でも、どの業種をしていても変わったお客さんはいらっしゃいます。
お客さん、基本的にいい方ばっかりですが、ちょっと悩まされるなと感じるのは、たまに~会の宗教に入っていらっしゃる方や、ネットワーキングビジネスをやっていらっしゃる方が来られます。
自分たちに何か勧めてくるだけならともかく、お客さんにも影響が及ぶのはよくないですね。一度「あの人がいたら嫌だなと思った。」とお客さんに言われたことがあります。
張り紙に「宗教の勧誘・物品販売は当店ではお断りしています」の一文が入った張り紙をしておくだけで違うかもしれません。当店では基本的に問題のない、いいお客さんが来られています。
正直このようなリアルな大変さを書いてもいいものかとも思いましたが、こういった苦労もあることを分かった上でやるのとそうでないのでは、心の準備ができるかなと感じて綴らせて頂きました。
私自身は、こういった大変さを上回る喜びをこの仕事で感じています。様々なお客様が来られて、いろんなお話をさせて頂き、私の方が勉強させて頂くことが非常に多いと感じています。
手入れや掃除などの体力的な面を乗り越えて、みなさんに喜んでいただけるお店を作っていけるといいですね。